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公立大学法人 福岡県立大学

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附属研究所

重点領域研究

 令和7年度に重点領域研究で採択された研究の概要です(3月末)。

生活習慣病の重症化による慢性腎臓病(CKD)のリスクアセスメント

研究代表者:尾形 由起子

 

 

 高齢化が進展し、地域で生活する人々の生活習慣病への対策は、豊かな高齢期の生活にむけて必要な予防的対策です。生活習慣病の中でも腎機能の低下し、悪化し透析に至ると本人のみならず、家族を含めた生活への影響が大きくなります。そこで、私たちは、福岡県における生活習慣病の重症化による慢性腎臓病(CKD)患者のレセプトデータ、特定健診・特定保健指導データのうち糖尿病性腎症ハイリスク者を抽出し、その実態と地域差を明らかにしました。腎機能が低下した者の割合として、女性、年齢40~49歳、腎臓の機能をみるeGFR腎機能が低下した者の割合は、G1、G2のステージではeGFRが変動しやすく、急激に低下しやすく、腎機能が低下したG3、G4は安定しており、蛋白尿については、糖尿病性腎症の悪化のリスク要因となっており、重症化リスクの影響の大きさ検討を行いました。次年度からは、重要なリスクを有する人が多い地域のリスクを高める社会的要因についても検討を叶寝ていきたいと考えています。

 

 

 

 

神経情報の解析と3次元脳オルガノイドの確立を行動神経科学、発生生物学、非線形物理学の3アプローチにより実現する挑戦的研究 ―再生医療とBMI(脳と機械の結合)技術に向けた基盤研究―

研究代表者:麦島 剛

 

 

 神経科学・再生医学・情報科学は目覚ましい発展の中にある。またここから生まれた技術は、社会の在り方を根本から刷新する力を持つに至っている。一例として脳と機械を直結するBMI 技術があり、具体的にはALS患者が脳波で文字を表示するニューロフィードバックなどが挙げられる。また人工知能(AI)は急激に社会へ浸透しつつある。これらが福祉社会に対して多面的な実効性をもつことは明らかである。本研究が基づく基礎研究は、ものごとの原理を解明するものである。これ自体に意義があるが、実益への応用研究にもその原理が必須である。本研究の目的は、神経情報と生命の再生についての原理を行動神経科学・発生生物学・非線形物理学の統合によって解明することと、その知見を社会実装することである。

 これまでの進展の概要は以下の通り。1)注意欠陥モデルマウスの感覚記憶の持続時間を特定。2) モデルマウスにおける特定の神経ペプチドの機能低下とその改善法が行動薬理試験により判明。3) プラナリアの脳から安定した脳波を導出するための方法論を開発。4)高速フーリエ変換したパワー値がヒトと同じ関数に近似すること。5)複雑系の数理モデル解析により注意欠陥マウスの大脳皮質θ波の高い同期が判明。6)四肢再生可能な脊椎動物より継代可能な株化細胞の樹立。本株化細胞から神経細胞や筋細胞への分化誘導。7)クローンプラナリアの培養細胞系を樹立。神経系のオルガノイド作成の試行も実施。引き続きネオブラストからの神経オルガノイドや1個体のプラナリアの構築研究を進行中。8)同じ遺伝子を持つクローンプラナリアのコロニー作成に成功。引き続き世界に先駆けた知見を示していく予定である。

 

重点領域研究採択者

 重点領域研究は平成28年度からスタートしました(令和2年度より研究期間が2年間になりました)。

 過去3年間に重点領域研究で採択された研究課題は以下の通りです。

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